| 1. |
サーバ環境の構築 |
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(1) |
ColdFusion MXをサーバへインストールする |
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それでは先ず始めに、LinuxサーバへMacromedia ColdFusion MXをインストールする。インストールするMacromedia
ColdFusion MX Linux版は事前に下記のトライアル版ダウンロードサイトよりダウンロードしておく。本連載においては、Macromedia
ColdFusion MX トライアル版(注1)をRed Hat Linux7.2/外部WEBサーバとしてApache1.3.20環境にインストールする。(Apacheが既にインストールされていることが前提)
※今回はMacromedia ColdFusion MX独自のWebサーバは利用しない。
Macromedia ColdFusion MX トライアル版インストール -Step
by step-
| A) |
インストールを行うLinuxサーバが下記の必要なシステム要件を満たしていることを確認する。 |
| B) |
rootでログインする。 |
| C) |
下記ダウンロードサイトからMacromedia ColdFusion MX Linux版トライアル用ファイル「coldfusion-60-linux-jp.bin」をダウンロードし、ローカルディスクの任意のディレクトリに保存する。 |
| D) |
cdコマンドで、ダウンロードしたファイル「coldfusion-60-linux-jp.bin」が保存されているディレクトリにアクセスする。 |
| E) |
chmod 755 <ファイル名>を実行してインストールファイルの属性を変更する。
| $chmod 755 coldfusion-60-linux-ja.bin |
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| F) |
./<ファイル名>でインストール作業を実行する。
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| G) |
インストールプログラムが開始される。 |
| H) |
使用言語の選択が表示されるので、2番の日本語を選択する。
| $CHOOSE LOCALE BY NUMBER:2 |
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| I) |
幾つか確認事項が表示されるので、文章を読んで問題なければ処理を続行する。
| $<ENTER>キーを押して、続行してください:(ENTERキー) |
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| J) |
最後にライセンス契約の条項に同意するか否かのメッセージが表示されるので「Y」をタイプして続行する。
| $このライセンス契約の条項に同意しますか。(Y/N):Y |
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| K) |
「既存のColdFusionのインストールがありますか。」:既存のColdFusionのインストールがあるか否かの確認であるため、「N」をタイプして続行する。
| $このコンピュータにColdFusionのバージョンが既にインストールされていますか。(Y/N):N |
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| L) |
「シリアル番号」:シリアル番号を入力するが、評価版使用ということで「eval」をタイプして続行する。尚、正式にライセンスを購入した場合は、後ほど説明する管理画面よりシリアル番号を入力することで、再インストールすることなく、正式なライセンス版に変更することが可能である。
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| M) |
「インストールフォルダの選択」:ColdFusion MXのインストールディレクトリを選択する。デフォルトのままで良ければ<Enter>キーを押す。任意のディレクトリにインストールする場合は、フルパスを指定する必要がある。デフォルトは「/opt/coldfusionmx」
| $絶対パスを入力するか、デフォルトを受け入れる場合は<ENTER>キーを押してください:
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| N) |
「Webサーバの選択」:Webサーバの選択を行う。ColdFsuon MXでは独自のビルトインWebサーバかサードパティのWebサーバを使用できる。ただし、実運用でのColdFsuion
MXビルトインWebサーバは推奨されていない。
本連載ではApacheを使用するので、2番を選択する。
1-Internal (Port Based)
Web server
2-Apache 1.3.x ミ 2.x
3-Netscape/iPlanet
$Webサーバーを選択してください:2 |
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| O) |
「警告」:ColdFsuion MXと以前のバージョンのColdFsuionに関する警告メッセージが表示される。<ENTER>キーを押して処理を続行する。
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| P) |
「Apache設定(httpd.conf)」:Apache設定ファイル(httpd.conf)の場所を指定する。それぞれのApacheの設定環境に合わせて位置をタイプする。
| $ファイルの位置を入力してください:/etc/httpd/conf |
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| Q) |
「ドキュメント(web)ルート」:Webサーバのドキュメントルートを指定する。
| $位置を入力してください:/var/www/html |
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| R) |
「Apacheバイナリの位置」:Apacheプログラムバイナリファイルの位置を指定する。
| $位置を入力してください(例/usr/sbin/httpd):/usr/sbin/httpd |
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| S) |
「Apache開始/停止スクリプト」:Apache Webサーバの開始と停止に使うファイルの位置を指定する。
| $Apache開始/停止スクリプト:/etc/init.d/httpd |
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| T) |
「ランタイムユーザーの選択」:ColdFusion MXは特定のユーザアカウントで実行されるため、システムに既に存在するユーザアカウント名を指定する。
※ルートアカウントは指定不可。
| $ユーザを入力してください:(任意のユーザアカウント) |
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| U) |
「Administratorパスワード」:ColdFusion MXの設定を変更することができる管理者のパスワードを設定する。インストールが完了すると、ColdFusion
MXの各種設定はブラウザベースの管理画面で設定が可能となる。そのためのログインパスワードの設定である。
| $パスワードを入力してください:(任意のパスワード) |
|
| V) |
「RDS(Remote Deployment System)パスワード」:オーサリングツールである、Macromedia
DreamweaverやColdFusion Studioから、ColdFusion MXサーバに対してファイルアクセスするときに利用されるパスワードの設定を行う。
| $パスワードを入力してください:(任意のパスワード) |
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| W) |
「ColdFusion MXマニュアル/サンプルアプリケーション」:マニュアルやサンプルアプリケーションのインストールを行うか否かを選択する。
| $ColdFusion MXマニュアルとサンプルアプリケーションをインストールしますか。これを製作サーバーにインストールすることはお勧めできません。(Y/N):Y |
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| X) |
「initシステム」:ColdFusion MXをシステム起動時に開始するか否かの設定を行う。
| $ColdFusion MXをシステム起動時に開始しますか。これはSolarisとRed
Hat Linuxでのみサポートされます。開始しない場合は、$USER_INSTALL_DIR$/bin/cfmx-init.shを実行することによって、ColdFusion
MXをシステムブートインストールに追加できます。(Y/N):Y |
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| Y) |
「プリインストールの要約」:インストールの要約が表示されるので確認し<ENTER>キーを押して処理を続行する。
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| Z) |
「インストールが完了しました。」:正常にインストールが完了すると処理完了のメッセージが表示される。
| $<ENTER>キーを押して、インストーラを終了してください: |
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(2) |
ColdFusion MXを起動する。 |
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正常にインストールが終了すると、以下のコマンドでColdFusion MXを起動する事ができる。
/<CFMXのインストール先フォルダ:デフォルトでは「opt/coldfusionmx」/bin/coldfusion start |
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(3) |
ColdFusion MX Administratorの起動 |
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正常にColdFusion MXが起動すると、ColdFusion MXのAdministratorを起動可能となる。
http://<ホスト名orIPアドレス>/CFIDE/administrator/index.cfm
ログイン画面が表示されるので、インストール時に設定した管理パスワードを入力してログインを行う。
ログイン認証されるとMacromedia ColdFusion MXの管理画面が表示される。
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注釈:上記「$」マークのグレーバックのテキストは、画面のプロンプトを表す。
【ダウンロード】
●ColdFusion MXのトライアル版ダウンロードサイト
http://www.macromedia.com/jp/software/trial_download/
【必要なシステム条件】 |
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| OS |
Red Hat Linux 6.2
_ 7.2日本語版
TurboLinux8 Server 日本語版 |
| Web Servers |
Apache 1.3.12-1.3.22
Apache 2.x
JRun HTTP Server
iPlanet 6.x
iPlanet 4.x
Netscape 3.6x |
| RAM |
128 (デベロッパー版)
256 (最低限必要な容量)
512 (推奨) |
| Disk
Space |
250 (最低限必要な容量)
350 (推奨) |
| Processor |
Intel Pentium Processor |
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| 注1: |
トライアル版は有効期限が30日、その後はローカルホストおよび1つのリモートIPアドレスのみからのリクエストだけとなる。搭載されているプロセッサが1つのサーバにおいて開発およびテストを行う場合のみ利用可能。 |
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| 2. |
オーサリング環境の構築 |
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次にユーザーインターフェースの作成やActionScriptのコーディングを行うFlash
MX、ColdFusion Markup Language/ActionScriptのコーディングやHTMLデザインを行うDreamweaver
MX、フロントエンドのFlashのUIとバックオフィスのColdFusion MXサーバとの接続を行うFlash Remoting
MXコンポーネントをオーサリング環境であるクライアントマシンにインストールする。(本連載ではWindows XPにインストールを行う。) |
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(1) |
Macromedia Dreamweaver MXをクライアントマシンへインストールする |
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| A) |
下記サイトよりダウンロードした「dreamweaver_mx_trial_ja.exe」を、インストールを行うクライアントマシンで実行し、インストールを完了する。 |
| B) |
ここでのインストールはウィザード形式で行うため、ウィザードの指示に従っていただきたい。
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(2) |
Macromedia Flash MXをクライアントマシンへインストールする |
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| A) |
下記サイトよりダウンロードした「flash_mx_trial_ja.exe」を、インストールを行うクライアントマシンで実行し、インストールを完了する。 |
| B) |
ここでのインストールはウィザード形式で行うため、ウィザードの指示に従っていただきたい。
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(3) |
Macromedia Flash Remoting MXコンポーネントをクライアントマシンへインストールする |
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Macromedia Flash Remoting MXコンポーネントは、Macromedia Flash
MXのオーサリング環境を拡張して、バックオフィスのColdFusion MXサーバと接続する際に必要なActionScript APIをFlash
MXへ追加するものである。
| 注: |
Flash Remoting MXコンポーネントとFlash Remoting MXとは異なるため注意が必要。Flash
Remoting MXはサーバサイドにインストールするFlash MXとサーバサイドを結びつけるテクノロジーであるが、ColdFusion
MXには既にFlash Remoting MXは実装済みのため、別途インストールの必要は無い。 |
| A) |
下記サイトよりダウンロードした「FlashRmtngCmpntsInstall_ja.exe」を、インストールを行うクライアントマシンで実行し、インストールを完了する。 |
| B) |
ここでのインストールはウィザード形式で行うため、ウィザードの指示に従っていただきたい。
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【ダウンロード】
●Macromedia Flash MX 、Macromedia Dreamweaver MXのトライアル版ダウンロード
http://www.macromedia.com/jp/software/trial_download/
●Macromedia Flash Remoting MXコンポーネントのダウンロード
http://www.macromedia.com/jp/software/flashremoting/downloads/components/ |
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| 3. |
「勤怠管理システム」の要件定義と仕様設計 |
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(1) |
サイト全体の構成と画面遷移を設計する |
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今回のシステムの要件を定義し仕様を設計するために、先ずはシステム全体の構成を検討する必要がある。
「勤怠管理システム」は、タイムカードに対して出社時の「出社打刻」、退社時の「退社打刻」、月毎の「タイムカード参照」を行う「タイムカード」サービスと、タイムカードを利用するユーザの「ユーザ登録」「ユーザ修正」「ユーザ削除」を行う「ユーザ管理」サービスという2つの大きなサービスカテゴリから構成されるシステムである。
先ずはサイトの構成を検討し必要な画面を抽出するために、サイトマップを作成する。今回の場合、各サービスの各機能サブページも含めると10数画面で構成される。(図:サイトマップ.pdf参照)
デザイナーがFlash MXでインターフェースデザインを行う上での指針となる画面のワイヤーフレームも、使い勝手の良いWEBアプリケーションを作る上で重要となる。これは各画面の構成要素を単純に配置したものでありデザイン的な要素を含むものではないが、視覚的なドキュメントとしてデザイナーに渡すことで、より綿密なコミュニケーションを図るための重要な仕様書となる。今回は誌面の都合上「タイムカード打刻を行なう画面」と「タイムカード一覧画面」のみ掲載する。(図:WF_打刻.pdf、WF_一覧.pdf)
| A) |
出社及び退社打刻に関する仕様設計
ユーザが出勤して先ず行うアクションは出社打刻であるが、システム的には誰の出社打刻であるのかを判定する必要があるため、本システムではユーザ登録時に登録された「ID」「パスワード」を入力して、誰のタイムカード出社打刻かを判定する。
よって登録されていない「ID」「パスワード」を入力したユーザは、当然打刻することはできず、画面にはエラーメッセージが表示される。また、既に出社打刻を行ったユーザが再度出社打刻を行おうとした場合もエラーメッセージが表示される仕様とする。
出社打刻の流れをアクティビティ図にて参照していただきたい。(図:アクティビティ図.pdf)
次に入力制限に関しては、入力フィールドである「ID」「パスワード」はいずれも、半角英数字のみ入力を受け付け、NULLの受付は行わない。
入力された「ID」「パスワード」が適正な値の場合、データベースのユーザテーブル(UserTable)に該当レコードが存在するか否かを確認する。該当レコードが存在する、即ち適正なユーザの「ID」「パスワード」の場合、タイムカードテーブル(TimecardTable)に既に同日の打刻(対象ユーザの対象月日のレコードが存在しないかの確認)が無いかを確認して、無ければタイムカードテーブル(TimecardTable)にレコードを追加する。対象ユーザのユーザIDを「UserID」フィールドに、出社時刻を「ComingTime」フィールドに書き込む。
出社打刻と同様に、退社時にユーザが行うアクションが退社打刻となるが、データベースまでのシステムの流れは出社打刻と同様であるため割愛させていただき、データベースへの書き込みを説明する。
データベースに情報を書き込む場合、先ずは対象ユーザの対象月日のレコードを検索する。ここで該当レコードが存在しない場合は、未だ対象月日の出社打刻が行われていないということであるため、エラーメッセージを表示する。対象ユーザの対象月日が見つかった場合、既に退社時刻フィールドである「QuittingTime」にデータが存在しないかの確認を行う、既に打刻済みの場合はエラーメッセージ表示し、退社時刻フィールド「QuittingTime」がNULLの場合は、正常打刻であるため、現在の時刻を退社時刻フィールドに書き込む。
| 注意: |
ここで注意しなければならないのは、出社時は対象ユーザーの対象月日の初めての打刻情報であるため、タイムカードテーブル(TimecardTable)にレコードの追加(対象ユーザーの「ユーザIDフィールド:UserID」と「出社時刻フィールド:ComingTime」を書き込み)
を行うが、退社時においては対象ユーザーの対象月日のレコードは既に存在するため、該当ユーザの退社時刻フィールド「QuittingTime」に時刻を書き込むだけの処理で良いこととなる。 |
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| B) |
タイムカードの月次参照に関する仕様設計
タイムカード月次参照は、入力された「ID」「パスワード」で判定されるユーザの参照月の日毎の出退社時間を一覧で参照する機能である。参照する月は、デフォルトでは参照する日の月を表示するが、一覧表示画面からさらに前月参照・次月参照へと再帰参照する機能も併せ持つ。
入力された「ID」「パスワード」を基に、タイムカードテーブル(TimecardTable)から該当ユーザの該当月のデータを取得し、月初から昇順にて表示する仕様とする。
処理の流れに関しては、シーケンス図にて参照していただきたい。(図:シーケンス図.pdf) |
| C) |
ユーザの新規登録・修正・削除に関する仕様設計
当然のことながら、本システムを利用するユーザは事前にユーザとして登録されていることが前提となる。よってここでは、新規に利用するユーザの登録を行う新規登録、既存登録ユーザの情報修正、既存登録ユーザの削除という3つの機能に関して仕様を検討することとする。
登録するユーザ情報は、「タイムカード」打刻・参照時に必要となる「ID」「パスワード」「名前」「メールアドレス」というシンプルな項目を設定する。「ID」に関しては同一の「ID」入力は許可しない仕様とし、登録時に既に同じ「ID」がある場合はエラーメッセージを表示する。
入力制限に関しては、「ID」「パスワード」入力は、半角英数字のみ受け付け、NULLも含めてそれ以外は受け付けないものとする。「名前」はNULL以外は漢字も含めて受け付ける仕様とする。こうして入力された情報が適正な場合は、ユーザテーブル(UserTable)にデータを追加する。
既に登録されているユーザ情報の変更を行なう場合、変更できる項目は「パスワード」「名前」「メールアドレス」とし、ユーザIDは修正不可とする。画面遷移としては、「ユーザ情報修正」の選択により現在登録されているユーザ一覧が表示され、修正対象となるユーザを選択することで情報修正可能な画面へと遷移する。修正後「更新」ボタンをクリックすることで、ユーザーテーブル(UserTable)の該当ユーザ情報の更新処理を行う。
最後に、既に登録されているユーザ情報の削除であるが、「ユーザ情報削除」を選択すると「ユーザ情報修正」機能と同様に、現在登録されているユーザ情報の一覧が表示され、対象となるユーザを選択することで、削除確認画面が表示される。確認画面内の「削除」ボタンをクリックによりユーザ情報削除処理が完了し、ユーザテーブル(UserTable)から該当のユーザ情報を削除する。 |
| 注釈 |
(1) |
UMLとは?
Unified Modeling Languageの略で、オブジェクト指向分析/設計においてシステムをモデル化する際の記法を規定した言語。
言語といっても、プログラミング言語ではなく、システム開発における分析/設計の記述方法を規定した「モデリング言語」であり、ユースケース図、アクテクビディ図、シーケンス図、クラス図など、用途に応じた複数の図や、その記述方法が規定されている。
UMLを利用することで、以下のメリットがある。
| ・ |
開発フェーズでの分析/設計が行いやすい
扱おうとしている問題を明らかにしたり、その解決法を組み立てる際に 問題を図としてモデリングする課程が行い易くなる。 |
| ・ |
コミュニケーションが容易になる
分かりやすく、また、統一された記述方法で仕様を記述することにより、顧客とのコミュニケーションや、チーム開発における開発メンバ間のコミュニケーションが行い易くなる。 |
UMLは現在のソフトウェア開発において事実上の標準となってきている。 |
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(2) |
アクティビティ図
業務や処理の流れを表すために、関連する複数の業務処理や処理ステップを順序立てて配置した図。ワークフローや処理フローなど手順のあるものを表現するのに役立つ。 |
| |
(3) |
シーケンス図
業務や処理における要素間の相互作用を表す図。要素間の処理の流れを表現するのに役立つ。 |
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| 4. |
データベースの設計とColdFusion MXからの接続 |
| |
本項では、前項にて行なった各機能の仕様設計に基づいて、勤怠管理システムで利用するデータベース「MySQL」にてデータベースを作成し、テーブルを構築するまでを説明する。さらに、構築されたデータベースに対してのColdFusionMXから接続手順も説明する。 |
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(1) |
テーブルを設計する |
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勤怠管理システムで必要なテーブルは、出退社時刻を管理するタイムカードテーブル(TimecardTable)と本システムの利用ユーザを管理するユーザテーブル(UserTable)の2つのみとなる。以下に各テーブルの項目とデータ長を定義する。 |
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| |
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| テーブル名 |
TimecardTable |
説明 |
出退社時刻の管理テーブル |
| フィールド名 |
データ型 |
制約 |
NULL |
重複 |
初期値 |
フィールド名 |
| UserID |
Varchar(20) |
PK |
× |
|
|
対象ユーザのID |
| TargetDay |
Date |
× |
|
|
対象日 |
| ComingTime |
Time |
|
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出社時刻 |
| QuttingTime |
Time |
|
|
|
|
退社時刻 |
|
| |
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| テーブル名 |
UserTable |
説明 |
利用ユーザ管理テーブル |
| フィールド名 |
データ型 |
制約 |
NULL |
重複 |
初期値 |
フィールド名 |
| UserID |
Varchar(20) |
PK |
× |
|
|
対象ユーザのID |
| Password |
Varchar(20) |
|
× |
|
|
パスワード |
| Name |
Varchar(100) |
|
× |
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|
氏名 |
| Email |
Varchar(100) |
|
× |
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|
メールアドレス |
|
 |
| |
(2) |
テーブルを作成する |
| |
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上記で定義したテーブルを基に、データベースをMySQLに作成する。
今回は既にサーバに、MySQLがインストール済みであることを前提とさせていただく。MySQLがインストールされていない読者の方は、別途MySQLの解説書などを参考にインストールをしていただきたい。
| A) |
先ずはMySQL管理者権限でログインする。
※rootの部分は読者のMySQLの管理者ユーザ名に変更する。
$mysql -u root -p
パスワードを入力して
mysql>
上記プロンプトが表示されれば、接続は完了となる。 |
| B) |
次にデータベース「Timecard」を作成する。
mysql>CREATE DATABASE Timecard;
上記コマンドを入力して
Query OK
が表示されれば、勤怠管理システム用のデータベースは作成されたこととなる。
但し、あくまでデータベースの箱が出来たに過ぎず、このデータベースに接続するためのユーザと勤怠管理システムのタイムカードデータを格納するテーブル「TimecardTable」、利用ユーザを管理するテーブル「UserTable」を作成する必要がある。 |
| C) |
作成したデータベースに接続を変更する。
mysql>r Timecard;
「」マークの箇所は、バックスラッシュ「\」の半角です。
Current database: Timecard
上記が表示されれば、データベース「Timecard」への接続は完了となる。 |
| D) |
次にColdFusion MXから接続するためのユーザを作成する。
mysql>GRANT ALL ON *.* TO NBP IDENTIFIED BY 'linux';
上記は、全てのホストからアクセス可能な「NBP」ユーザを作成し、「linux」というパスワードを与え、権限は「ALL」(GRANT権限以外の全ての権限を与えている)を付与することで、全てのデータベース・全てのテーブルにアクセス可能なユーザとしている。実際のサイト構築の場合には読者のセキュリティポリシーに従って、権限や利用できるデータベースなどの設定を適宜行っていただきたい。
mysql>FLUSH PRIVILEGES;
上記を実行して権限情報を再読み込みし、設定を有効にする。 |
| E) |
データベース「Timecard」へタイムカードテーブル「TimecardTable」を作成する。
mysql>CREATE TABLE TimecardTable(
PRIMARY KEY(UserID, TargetDay),
UserID varchar(20) NOT NULL,
TargetDay date NOT NULL,
ComingTime time,
QuittingTime time
);
上記を実行する。
query OK
上記が表示されれば、正常にテーブルが作成されたこととなる。
mysql>show fields from TimecardTable;
上記をタイプして実行し、作成されたテーブルの各フィールドの確認を行う。 |
| F) |
次にユーザ管理テーブル「UserTable」を作成する
mysql>CREATE TABLE UserTable(
UserID varchar(20) NOT NULL PRIMARY KEY,
Password varchar(20) NOT NULL,
Name varchar(100) NOT NULL,
Email varchar(100) NOT NULL
);
上記を実行する。
query OK
上記が表示されれば、正常にテーブルが作成されたこととなる。
mysql>show fields from UserTable;
上記をタイプして実行し、作成されたテーブルの各フィールドの確認を行う。 |
|
 |
| |
(3) |
データを送受信するために、ColdFusion MXでのDSN設定を行う |
| |
|
勤怠管理システムは、Flashで作成されたUIで受け付けられた情報を、ActionScriptで制御し、Flash
Remoting MXを通して、バックオフィスにあるColdFusion MXで作成されたColdFusion Componentsへ受け渡され、さらにそこからデータベースに接続して、データの入出力を行うわけであるが、ColdFusion
MXとデータベースとのデータの送受信を可能にするには、先ずは「DSN」(注)を通して、接続するデータベースを定義しておく必要がある。以下にColdFusion
MXでのデータベース接続の設定の説明を行う。
| 注: |
DSN(Data Source Nameの略)データベースなどのデータソースに接続するときの名前 |
| A) |
ColdFusion MXの管理画面へログインする。
http://<ホスト名orIPアドレス>/CFIDE/administrator/index.cfm |
| B) |
管理画面トップ左のナビゲーション「データとサービス」の「データソース」を選択する。
|
| C) |
表示されたデータソース設定画面で、「新規のデータソース追加」の「データソース名」に任意の名前(ここでは「NikkeiLinux」とした。)を入力、「ドライバ」の設定はプルダウンメニューから「MySQL」を選択し、「追加」ボタンをクリックする。 |
| D) |
MySQLの設定画面が表示される。

ここで、先ほど構築したデータベースの情報を設定する。読者の皆さんが設定した値に適宜置き換えて設定を行っていただきたい。
本誌では、「データベース」に「Timecard」、「サーバー」に「IPアドレス」、「ユーザ名」に「NBP」、「パスワード」に「linux」を入力。「説明」に関しては入力しなくてもよいが、ここでは「日経Linux連載用勤怠管理システムDB」とした。「ポート」はMySQLへの接続のポートであるが、変更していなければデフォルトのままでよい。
全て正しい値が入力されたことを確認して「送信」ボタンをクリックする。 |
| E) |
全ての設定が正しければ、「接続済みデータソース一覧」の中に先ほど設定したデータソース名「NikkeLinux」が表示され、ステータスは「OK」となるはずである。

「エラー」となっている場合は、接続情報に問題があるか、適正なユーザがMySQLに作成されていないかのいずれかと予測されるため、再度設定を見直していただきたい。 |
|