掲載誌情報
掲載誌 日経Linux 2003/02〜
タイトル リッチインターネットアプリケーションを開発しよう! 第2回
サブタイトル ColdFusion MXとFlash MXで作るリッチインターネットアプリケーションをMVCモデルで学ぶ
【要約】
 連載第2回では、先ず勤怠管理システムの構築に際して必要なサーバー環境の構築と、ユーザーインターフェースの構築、さらにActionScript、CFMLなどのプログラムを記述するためのオーサリングツールのクライアントマシンへのインストールを紹介し、次に勤怠管理システムの要件を定義して、UMLベースでの設計について紹介する。

【サーバ及びオーサリング環境の構築】
 連載第1回ではリッチインターネットアプリケーションの概要やリッチインターネットアプリケーションを構築するための各種テクノロジーの概略を紹介したが、実際に開発を開始するためには、サーバーサイド環境・オーサリング環境の構築が必要となる。
 連載第2回目においては、先ずサーバー環境の構築を行うべく、Red Hat LinuxへMacromedia ColdFusion MXのインストールを行う。次に、オーサリング環境であるクライアントマシン(本連載ではWindows XPを利用する、クライアントに必要なオーサリングツールがインストールできるのであれば、他のWindows系OSでも良いであろう。ただしMacintoshでの開発を筆者は試していないので定かでない。)に対してUIコンポーネントの制作を行うMacromedia Flash MX、プログラミングやHTMLデザイン等を行うMacromedia Dreamweaver MX、そしてそれらフロントエンドとバックエンドのテクノロジーを結びつけるコンポーネントMacromedia Flash Remoting MXコンポーネントをインストールする。

1. サーバ環境の構築
  (1) ColdFusion MXをサーバへインストールする
    それでは先ず始めに、LinuxサーバへMacromedia ColdFusion MXをインストールする。インストールするMacromedia ColdFusion MX Linux版は事前に下記のトライアル版ダウンロードサイトよりダウンロードしておく。本連載においては、Macromedia ColdFusion MX トライアル版(注1)をRed Hat Linux7.2/外部WEBサーバとしてApache1.3.20環境にインストールする。(Apacheが既にインストールされていることが前提)
※今回はMacromedia ColdFusion MX独自のWebサーバは利用しない。

Macromedia ColdFusion MX トライアル版インストール -Step by step-
A) インストールを行うLinuxサーバが下記の必要なシステム要件を満たしていることを確認する。
B) rootでログインする。
C) 下記ダウンロードサイトからMacromedia ColdFusion MX Linux版トライアル用ファイル「coldfusion-60-linux-jp.bin」をダウンロードし、ローカルディスクの任意のディレクトリに保存する。
D) cdコマンドで、ダウンロードしたファイル「coldfusion-60-linux-jp.bin」が保存されているディレクトリにアクセスする。
E) chmod 755 <ファイル名>を実行してインストールファイルの属性を変更する。
$chmod 755 coldfusion-60-linux-ja.bin
F) ./<ファイル名>でインストール作業を実行する。
$./coldfusion
G) インストールプログラムが開始される。
H) 使用言語の選択が表示されるので、2番の日本語を選択する。
$CHOOSE LOCALE BY NUMBER:2
I) 幾つか確認事項が表示されるので、文章を読んで問題なければ処理を続行する。
$<ENTER>キーを押して、続行してください:(ENTERキー)
J) 最後にライセンス契約の条項に同意するか否かのメッセージが表示されるので「Y」をタイプして続行する。
$このライセンス契約の条項に同意しますか。(Y/N):Y
K) 「既存のColdFusionのインストールがありますか。」:既存のColdFusionのインストールがあるか否かの確認であるため、「N」をタイプして続行する。
$このコンピュータにColdFusionのバージョンが既にインストールされていますか。(Y/N):N
L) 「シリアル番号」:シリアル番号を入力するが、評価版使用ということで「eval」をタイプして続行する。尚、正式にライセンスを購入した場合は、後ほど説明する管理画面よりシリアル番号を入力することで、再インストールすることなく、正式なライセンス版に変更することが可能である。
$シリアル番号を入力してください:eval
M) 「インストールフォルダの選択」:ColdFusion MXのインストールディレクトリを選択する。デフォルトのままで良ければ<Enter>キーを押す。任意のディレクトリにインストールする場合は、フルパスを指定する必要がある。デフォルトは「/opt/coldfusionmx」
$絶対パスを入力するか、デフォルトを受け入れる場合は<ENTER>キーを押してください:
N) 「Webサーバの選択」:Webサーバの選択を行う。ColdFsuon MXでは独自のビルトインWebサーバかサードパティのWebサーバを使用できる。ただし、実運用でのColdFsuion MXビルトインWebサーバは推奨されていない。
本連載ではApacheを使用するので、2番を選択する。
1-Internal (Port Based) Web server
2-Apache 1.3.x ミ 2.x
3-Netscape/iPlanet
$Webサーバーを選択してください:2
O) 「警告」:ColdFsuion MXと以前のバージョンのColdFsuionに関する警告メッセージが表示される。<ENTER>キーを押して処理を続行する。
$<ENTER>キーを押して、続行してください:
P) 「Apache設定(httpd.conf)」:Apache設定ファイル(httpd.conf)の場所を指定する。それぞれのApacheの設定環境に合わせて位置をタイプする。
$ファイルの位置を入力してください:/etc/httpd/conf
Q) 「ドキュメント(web)ルート」:Webサーバのドキュメントルートを指定する。
$位置を入力してください:/var/www/html
R) 「Apacheバイナリの位置」:Apacheプログラムバイナリファイルの位置を指定する。
$位置を入力してください(例/usr/sbin/httpd):/usr/sbin/httpd
S) 「Apache開始/停止スクリプト」:Apache Webサーバの開始と停止に使うファイルの位置を指定する。
$Apache開始/停止スクリプト:/etc/init.d/httpd
T) 「ランタイムユーザーの選択」:ColdFusion MXは特定のユーザアカウントで実行されるため、システムに既に存在するユーザアカウント名を指定する。
※ルートアカウントは指定不可。
$ユーザを入力してください:(任意のユーザアカウント)
U) 「Administratorパスワード」:ColdFusion MXの設定を変更することができる管理者のパスワードを設定する。インストールが完了すると、ColdFusion MXの各種設定はブラウザベースの管理画面で設定が可能となる。そのためのログインパスワードの設定である。
$パスワードを入力してください:(任意のパスワード)
V) 「RDS(Remote Deployment System)パスワード」:オーサリングツールである、Macromedia DreamweaverやColdFusion Studioから、ColdFusion MXサーバに対してファイルアクセスするときに利用されるパスワードの設定を行う。
$パスワードを入力してください:(任意のパスワード)
W) 「ColdFusion MXマニュアル/サンプルアプリケーション」:マニュアルやサンプルアプリケーションのインストールを行うか否かを選択する。
$ColdFusion MXマニュアルとサンプルアプリケーションをインストールしますか。これを製作サーバーにインストールすることはお勧めできません。(Y/N):Y
X) 「initシステム」:ColdFusion MXをシステム起動時に開始するか否かの設定を行う。
$ColdFusion MXをシステム起動時に開始しますか。これはSolarisとRed Hat Linuxでのみサポートされます。開始しない場合は、$USER_INSTALL_DIR$/bin/cfmx-init.shを実行することによって、ColdFusion MXをシステムブートインストールに追加できます。(Y/N):Y
Y) 「プリインストールの要約」:インストールの要約が表示されるので確認し<ENTER>キーを押して処理を続行する。
$<ENTER>キーを押して、続行してください:
Z) 「インストールが完了しました。」:正常にインストールが完了すると処理完了のメッセージが表示される。
$<ENTER>キーを押して、インストーラを終了してください:
  (2) ColdFusion MXを起動する。
    正常にインストールが終了すると、以下のコマンドでColdFusion MXを起動する事ができる。
/<CFMXのインストール先フォルダ:デフォルトでは「opt/coldfusionmx」/bin/coldfusion start
  (3) ColdFusion MX Administratorの起動
    正常にColdFusion MXが起動すると、ColdFusion MXのAdministratorを起動可能となる。
http://<ホスト名orIPアドレス>/CFIDE/administrator/index.cfm
ログイン画面が表示されるので、インストール時に設定した管理パスワードを入力してログインを行う。

ログイン
ログイン認証されるとMacromedia ColdFusion MXの管理画面が表示される。
管理画面
     
    注釈:上記「$」マークのグレーバックのテキストは、画面のプロンプトを表す。

【ダウンロード】
●ColdFusion MXのトライアル版ダウンロードサイト
 http://www.macromedia.com/jp/software/trial_download/

【必要なシステム条件】
   
OS Red Hat Linux 6.2 _ 7.2日本語版
TurboLinux8 Server 日本語版
Web Servers Apache 1.3.12-1.3.22
Apache 2.x
JRun HTTP Server
iPlanet 6.x
iPlanet 4.x
Netscape 3.6x
RAM 128 (デベロッパー版)
256 (最低限必要な容量)
512 (推奨)
Disk Space 250 (最低限必要な容量)
350 (推奨)
Processor Intel Pentium Processor
   
注1: トライアル版は有効期限が30日、その後はローカルホストおよび1つのリモートIPアドレスのみからのリクエストだけとなる。搭載されているプロセッサが1つのサーバにおいて開発およびテストを行う場合のみ利用可能。

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