■【数字が示す危機】もう“他社の話”ではありません
人手不足倒産が、2025年に427件。3年連続で過去最多を更新しました(帝国データバンク調べ)。そのうち77.0%が、従業員10人未満の小規模企業です。たった1人の退職が、事業の存続を揺るがす時代に入っています。
さらに、2025年春闘の賃上げ率は平均5.52%(厚生労働省調べ)と、2年連続で5%を超えました。大企業が賃上げと採用を加速させるなか、追随できない中小企業から、人材が静かに流出していく――。これは、もはや「どこか遠い会社の話」ではありません。あなたの会社の、来期の話です。
中小企業にとって、従業員1人の離職が持つ意味は、大企業の比ではありません。採用にかけた費用、育成に費やした時間、引き継がれなかった顧客や技術――その損失は、残った社員の負担増となってのしかかり、それがまた次の離職を呼ぶ“負の連鎖”を生みます。だからこそ、「辞めてから補充する」のではなく、「辞める前に手を打つ」発想への転換が、いまあらゆる規模の企業に求められているのです。
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